春の彼岸に先祖の霊を迎え送り、祖霊を慰める行事がオジナオバナです。 「小豆沢のオジナオバナ」は八幡平小豆沢地区に伝わる伝統行事で、江戸時代から行なわれていると考えられます。 この伝統行事は、春の終り彼岸の日(春分の日から3日後)、五ノ宮嶽への中腹に鎮座する薬師神社から、南西方向に伸びる峰づたいに、平年は12か所、閏年は13か所に火を灯します。 上の方から陰暦で1月、2月と数え、その月の火の燃え方で天候の善し悪しや作物の豊凶を占います。 この火の燃える間「オ爺ナ、オ婆ナ、明かりの宵に、だんご背負って、行っとらえ、行っとらえ」と唱えて先祖の霊を送ります。 | | | 「宮野平のオジナオバナ」は春の彼岸に墓地の前や田んぼなどに小屋掛けして燃やし、先祖を供養する行事です。 以前は彼岸の入り、中日、シメの3回行なわれていましたが、昭和30年代に火が危ないとの理由で中断しました。 昭和58年に復活開催、従来の子ども会主体から自治会主催となり、自治会の一大行事となりました。 現在は彼岸の中日(春分の日)のみ行なわれています。 | このたび、地元協力者の方々や学識経験者のご協力をいただき、すばらしい記録が完成いたしました。 映像記録では、当日の様子はもちろんのこと、行事の歴史、地域とのかかわりや保存伝承にかかわる人々の様子なども収めました。 また、調査報告書「鹿角に伝わるオジナオバナ」には、小豆沢と宮野平での行事の詳細な記録の他、当時鹿角市内全域で行なわれていた「オジナオバナ」の調査、近隣地区の火祭り行事などを掲載しております。 ビデオ収録時間 「小豆沢のオジナオバナ」 30分 「宮野平のオジナオバナ」 27分
調査報告書 「鹿角に伝わるオジナオバナ」A4判 80頁 | |
当教育委員会では、この記録が 「小豆沢のオジナオバナ」と「宮野平のオジナオバナ」の保存伝承のために活用されることはもちろん、地域における社会教育や学校教育などの場でも大いに活用していただきたいと考え、市内の社会教育施設(図書館・先人顕彰館・大湯ストーンサークル館)・各市民センターにて貸出をいたします。 ご利用を希望される方(個人・団体)は、最寄りの施設へお問い合わせください。 |