中野家諸御用留帳
中野家諸御用留帳 全50冊 |
|
市指定有形文化財(古文書) 指定日 昭和52年2月4日 所在地 花輪 所有者 個人 |
盛岡藩重臣であった花輪南部中野家の諸御用留帳は、花輪地区に残された準公文書として出色のものである。
この諸御用留帳の内容は、毎年恒例の正月行事に始まり、花輪通代官所からの御沙汰書、往復文書、願書はもとより預り同心及び町方村方支配地の動静、報告、願書、下達文書の覚などが控え書きされ、さらに出入りの給人にも触れている。
このように中野家の役職体制とともに、内部事情だけでなく、年代が進むにつれて内外風雲急を告げる江戸時代末期の世情をうかがい知る上でも貴重な資料である。
しかし、天保2年(1831)以前のものは焼失したといわれ、その後の年次にも欠本があることが惜しまれる。
※ 出色……他より一段とすぐれていること。
このページに関する情報
このページに関するお問い合わせ