更新日:2021年09月14日

かづのパワーの小売電気事業再開について

令和3年1月の電力市場高騰を受け、2月に事業休止したかづのパワーでは、このたび市場高騰リスクを回避する事業モデルを構築し、令和4年4月1日から小売電気事業を再開することとしました。

これまでの経緯

鹿角市は再エネに恵まれた、自給率300%を超える全国でも稀有な永続地帯であることから、市では再エネを生かした地域活性化の方法を平成24年から検討し、電力資金の域内循環を目指す地域電力小売会社かづのパワーを令和元年7月に設立、令和2年4月1日から電力供給を開始しました。

順調に電気小売事業を運営していましたが、令和2年12月から令和3年1月にかけて、複数の要因によるLNG不足から全国の火力発電の発電量不足が発生、45日間という長期にわたり、昼夜問わず電力市場の価格が高騰し続ける、過去に例を見ない程の暴騰が起こりました。

かづのパワーが仕入れていた地域電源はFIT電気で電力市場価格に連動していることから、電力市場高騰を受け経営が悪化、令和3年2月15日をもって小売電気事業を休業しました。

市場高騰リスクのあるこれまでの事業モデルでは、今後の安定経営が見込めないことから事業を休止し、市場高騰リスクを回避した事業モデルを構築したのち再開をめざすこととしたものです。

市場価格平均

市場高騰リスクを回避した事業モデルの構築

課題

事業休止時の事業モデルにおける仕入電源は、永田水力発電所のFIT電源をベースとし、不足分を電力市場から購入していました。FIT電源の購入価格は制度により市場価格となっているため、仕入電力の価格は全て市場価格となっていました。

今回の事業休止は、市場が高騰しそれに連動して仕入電源の価格が高騰し、固定料金である売上を上回ったことで、大幅な損失となったものであることから、市場価格の高騰リスクを回避する事業モデルの構築を検討しました。

対策

市場価格の割合を減らし仕入額を安定させる仕入面の検討と、仕入価格の変動を売値に反映させる販売面の検討を行いました。

HTBエナジーと連携した、固定価格での仕入れ

HTBエナジーのバランシンググループに加入するとともに、夏・冬のFIT電気の仕入額が固定価格になるよう、市場単価とあらかじめ決めた単価との差分をHTBエナジーと調整する方法を導入しました。

これにより、市場価格が高騰かつ変動しやすい夏・冬の仕入額を固定化できるほか、地域の電源を活用し供給することができます。

変動単価と固定単価を組み合わせた料金メニュー「かづのパワー版仕入連動プラン」

売値に仕入値の変動を反映できるよう、電気料金を電線の使用料や仕入額などの原価に、供給手数料と再エネ賦課金を加えた額とする、「かづのパワー版仕入連動プラン」で電気供給を行います。

仕入額単価を、春と秋は安価に推移しがちな市場価格単価、市場が高騰かつ変動しやすい夏と冬はHTBエナジーとの連携による固定単価とすることで、小売側の仕入価格のリスクをなくすほか、顧客の市場価格高騰の影響を抑えながら、原価並みで提供するプランとなっています。

 

かづのパワーの将来像

令和4年4月1日から電気供給を再開するよう準備を進めます。

再開後は、かづのパワー最大の特徴である「鹿角の再エネ」を活かした、CO2ゼロの電気供給の実現により地域脱炭素を推進し、再エネを求める域外への供給による外貨獲得、誘致企業や子育て世代、移住世帯などに向けた鹿角のための特別メニューなどを展開していくことによる、再エネによる地域活性化の体現が期待されます。

なお、CO2ゼロの電気供給のためには累積赤字を解消しJEPXに加入し非化石証書を購入する必要があるため、早期の実現に向け、規模の拡大と安定経営に市も協力していきます。

かつのパワーの将来像
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